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重曹・セスキ・電解水の違いとは?掃除・キッチンでのそれぞれの活用方法
そろそろ大掃除の計画を立てる時期になりましたね。
今日は環境への負荷が少ないうえ汚れ落ちもバツグンな「重曹・セスキ・電解水」を使ったお掃除についてお話します。
私はもう何年も「重曹・セスキ・電解水・クエン酸」を愛用していますが、我が家のお掃除に使っているのはほぼこれだけです。
重曹・セスキ炭酸ソーダ・電解水の違いはpH値
「重曹・セスキ・電解水」はどれもナチュラルクリーニング用のアルカリ剤です。
まず下のpH表をご覧ください。
pHは酸・アルカリの度合いを数字で表すものでpH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性となります。
重層がpH8.2、セスキ炭酸ソーダはpH9.8、電解水はpH12.5 です。
pH値が大きくなる(アルカリ性が強くなる)と汚れを落とすパワーもそれだけ強力になります。
実際に使ってみると違いを実感できます。
重曹・セスキ炭酸ソーダ・電解水は酸性の汚れに威力を発揮します
重曹・セスキ炭酸ソーダ・電解水はアルカリ性なので、酸性の汚れに威力を発揮します。
油脂を乳化しタンパク質を分解する性質を持っているため、油汚れ、皮脂汚れ、台所のぬめりとりなどに有効です。
簡単でおすすめなのはセスキ水、電解水
ナチュラルクリーニングの入り口として重曹を使う方も多いと思うのですが、「思っていたように汚れが落ちない、扱いが面倒」と感じ、やめてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その点、作り置きができ二度拭きいらずのセスキ水なら使いやすいですし、汚れを落とすパワーも強力です。
電解水も二度拭き不要で、汚れ落ちはセスキ水以上です。
セスキ水の作り方、使い方
スプレーボトルを使用する場合
●セスキ炭酸ソーダ・・・小さじ1
●水・・・500ミリリットル
バケツに作る場合
●セスキ炭酸ソーダ・・・大さじ1
●水・・・5リットル
使い方は、スプレーして拭き取る。
またはセスキ水に雑巾などを浸して汚れた箇所を拭き掃除します。
二度拭きする必要がないので手間がありません。
ガンコな汚れには
●つけ置きする
●キッチンペーパーやラップなどでパックしてから汚れを拭き取る
つけ置きできない場所のこびりついた汚れにはセスキペースト
「セスキ水だけでは落としきれない」、「つけ置きができない」汚れにはセスキペーストを使います。
以前この方法で、長年蓄積されたオーブントースターのガラス扉(内側)を新品同様にしたことがあります。
セスキペーストの作り方
●セスキ炭酸ソーダ・・・大さじ1
●粉せっけん・・・大さじ1
●水・・・大さじ1
セスキペーストを汚れに貼付し、しばらくそのままにします。
せっけんの界面活性剤の力も加わって、汚れが浮き上がってきます。
貼付時間は汚れによって変わりますので、ときどき汚れ落ちの様子を確認しましょう。
汚れが浮いてきたらヘラなどでこそげ落とします(使用済みのクレジットカードなどが便利です)。
または布やアクリルたわしでこすります。
せっけんが残らないようしっかり水で洗い流します。
電解水pH12.5は除菌もできるレベルです
電解水は自分で作ることはできませんので、ボトルに入った市販品を購入します。
使うとわかると思うのですが、セスキ水より電解水のほうが汚れを落とす力が強いのは明らかです。
セスキ水では「スプレーする⇒こする」を何度か繰り返すような汚れでも、電解水なら一度で落とせる場合がほとんどです。
ただ、気になるのは価格です。
セスキ水なら500mLを数円で作ることができますが、電解水は500ml入りが250円とか1,000円以上する商品もあります。
そのため、つけ置きに使用するのは現実的ではありません(大量に使うことになるため)。
では電解水にはどんな利点があるのか?
汚れ落としのパワーはもちろんですが、電解水のpH12.5は除菌もできるレベルであることです。
電解水を使った除菌方法
除菌したい場所に電解水をまんべんなく吹き付け、そのまま30秒~1分間放置します。
その後水で洗い流す、もしくは拭き取るだけ。
特におすすめなのが調理後のまな板や包丁の除菌です。
塩素系漂白剤のようにニオイやヌメリもなく、役目を終えた後は普通の水と同じように蒸発します。
同じように調理台やテーブルを拭いておけば、除菌ができるだけではなく汚れも落ちるので一石二鳥です。
二度拭きは不要です。
元は水なのでスプレーすることで周囲に飛び散ったとしても気にならないし、安心して使うことができます。
セスキ炭酸ソーダ、電解水のおすすめポイント
ナチュラルクリーニングだからと侮ってはいけません。
汚れを落とすパワーは市販の合成洗剤にも負けていません。
また、洗剤を使いたくない冷蔵庫内や電子レンジ、食器棚、テーブル、ベビー用品、ペット用品のお掃除にも安心して使える点が気に入っています。
合成洗剤ではそういったところに使うのは、ちょっと気になりますよね。
でも、セスキ炭酸ソーダや電解水なら大丈夫。ニオイもありません。
二度拭きの必要がないので手間がかからず、ササッと毎日のお掃除に使うことができるんです。
セスキ炭酸ソーダに関していえばセスキ水500ミリリットルを数円で作ることができるため、市販の洗剤を使うより経済的でもあります。
セスキ水・電解水が使えないところ
使えないところ
基本的に水に濡らしてはいけない所には使えません。
●皮革類
●ニス塗りをしてある家具や自然乾燥工芸品(塗装面は可)。
●鏡面仕上げの銅製品
●アルミ製品(アルミ鍋は要注意!)
●シルク製品 など
セスキ炭酸ソーダ・電解水を使うときの注意点
セスキ水は濃度を濃くしすぎると家具の塗料などが剥げることがあります。
塗りが施された場所や高価な家具類には、あらかじめ目立たないところで試し拭きをしましょう。
白木はシミになることがあるので使用しない方がいいです。
もともとpH値の高い電解水も同様です。
肌の弱い方はゴム手袋の使用をおすすめします。
こすりたい汚れには重曹が効果的です
重曹もセスキ炭酸ソーダと同じように水に溶かして掃除に使うことができますが、洗浄力だけを比べると、pHの高いセスキ炭酸ソーダの方が優れています。
重曹水の作り方
重曹・・・小さじ1
水・・・100ミリリットル
重曹水は作り置きができないため100ミリリットル程度を使用するたびに作ります。
またスプレーしたところは白く残るため、水拭きが必要です。
やっぱりちょっとめんどくさそう?
では重曹はどんな場面で活躍するのでしょう。
クレンザーとして
軽い油汚れなら振りかけておくだけで油と混ざり、こするとポロポロと剥がれてきます。
また、重曹にはセスキ炭酸ソーダや電解水にはない研磨力があるため、こすりたい汚れには重曹が効果的です。
私がよく利用するのは、ステンレスのコーヒーポットのシミ取りです。
毎日洗っていても少しずつ汚れがこびりついてくるコーヒーポット。
少量の重曹を入れスポンジでこすると、簡単に汚れを落とすことができます。
『セスキ水でつけ置き』もありですが、時間をおかずにこすり洗いする重曹のほうが時短になります。
カップなどの茶渋も同じ方法で落とせます。
この程度のフライパンの底の汚れなら、あっという間にピカピカです。
気づいたときにサッと使えるしすぐにキレイになるので、汚れをため込むこともなくなります。
鍋のコゲ落し
重曹はコゲ落しが得意です。
コゲついた鍋やフライパンに水を張り、重曹を小さじ2くらい入れて沸騰させます。
火を止めて数時間放置するとコゲが浮き上がってきます。
残っているコゲは、再度重曹を振りかけてタワシなどでこすります。
ちなみにですが、セスキ炭酸ソーダはコゲ落しは不得意ですので、コゲ落しは重曹で。
他にも重曹には消臭効果があるので、「ゴミ箱の中に振りかけておく」「冷蔵庫の脱臭剤として使う」などもおすすめです。
重曹・セスキ・電解水はどう使い分けるか
いろいろな使い方があり(特に重曹)結局どう使ったらいいのかわからなくなる方もいらっしゃると思いますが、難しく考える必要はありません。
簡単に言えば、スプレーして汚れを落とすなら「セスキ炭酸ソーダ」「電解水」。
こすりたい汚れには「重曹」です。
●キッチンの油はね、リビングの拭き掃除など、日常的な汚れ ⇒ セスキ炭酸ソーダ
●つけ置き洗い ⇒ セスキ炭酸ソーダ
●値は張るが素早く汚れを落としたい ⇒ 電解水
●こすり洗いをしたい ⇒ 重曹
●鍋・フライパンのコゲ落し ⇒ 重曹
まずは使ってみて、追々別の使い方を覚えていけばいいと思いますよ。
重曹・セスキ・電解水では効果のない汚れ
重曹、セスキ炭酸ソーダ、電解水はアルカリ性なので、アルカリ性の汚れには効果がありません。
どんな汚れでも落とせる万能洗剤ではないのでご注意ください。●お風呂場の壁(石鹸カスで汚れている)
●水垢
●トイレの黄ばみ、尿石
●トイレのアンモニア臭 などこれらのアルカリ性の汚れに効果的なのはクエン酸です。
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